誰にも言えない男性の悩み～ED（勃起不全）
バイアグラの誕生は、ED（勃起不全）に悩む男性たちに希望を与えました。
しかし、今でもEDの悩みを抱えている男性は数多く存在します。
何故、彼らの悩みは解消されないのでしょう?
ED治療薬は、勃起不全の苦しみから解放される手段にはならないのでしょうか?
（1）ED治療薬って、どんなもの?
バイアグラ、レビトラ、シアリスといったED治療薬は、重度の勃起不全患者以外には非常に有効な薬です。
有効成分のシルデナフィルやバルデナフィル、タダラフィルは効果の持続時間などに多少の違いはありますが、「PDE5」という勃起を収拾させようとする酵素を阻害することによって勃起状態を持続させるという仕組みは共通しています。
つまり、朝勃ちであれ何であれ、普通に勃起する能力さえあれば、必ずセックスが可能になる薬なのです。
しかし、実際にこれらのED治療薬を利用するには、結構高いハードルを越えなければなりません。
（2）ED治療薬の入手法～そのメリットとデメリット
EDで悩んでいる男性がバイアグラやレビトラなどを手に入れるためには、2つの方法があります。
●病院で診察を受けて、処方してもらう。
ご存知の方もおられるでしょうが、バイアグラなどのED治療薬は、心臓に疾患のある人は服用できません。
したがって、できれば医師の診察の上で服用するのが望ましいのです。
しかし、やはりEDで病院に行くというのは、花粉症で耳鼻科にかかるのとは違って敷居が高いと感じる人もいるでしょう。
おまけに、日本の病院ではED治療は「自由診療扱い」なのです。
ED治療薬も健康保険の適用外ですので、花粉症や風邪の薬と比べてかなり割高になります。
自由診療の場合、薬価は病院が決めるため、価格にはバラつきがありますが、安価なケースでもバイアグラ1錠（25mg）が1300円前後。
50mgの錠剤なら1500円くらいになります。
レビトラやシアリスも同様で、だいたい1錠1500円～2000円といったところです。
EDで悩んでる人にとっては厳しい値段ですが、実はED治療薬に保険が適用されないのは、先進7カ国の中では唯一、日本だけらしいのです。
その理由も、「バイアグラなどの薬は、EDを完治させるものではなく、生活改善薬にあたる」という、実に日本らしい杓子定規なものです。
ちなみに生活改善薬というのは育毛剤や禁煙パッチのようなものを指します。
今後、ED治療が保険診療の適用を受ける可能性はゼロとはいえませんが、現状ではED患者が普通の性生活を送ろうと思えば、かなりの経済的負担を強いられるわけですね。
●インターネットで個人輸入する
「ED治療薬が欲しいけど、病院には行きたくない」という人には、「個人輸入」という方法もあります。
「輸入」というと面倒な手続きが必要な気がしますが、巷には「個人輸入代行業者」なるものが多数存在しますので、それらの業者に依頼すれば英語なんて分からなくてもネット通販と同じような感覚で注文できます。
ただし、この方法は必ずしも推奨できるものではありません。
何故なら、ED治療薬には偽物も多く存在するからです。
特にバイアグラには偽物が多く、外見上は本物と区別がつかないほど精巧な模造品も出回っています。
偽物だと知らずに服用した人が重体に陥ったという事例もありますので、海外から購入する場合はリスクを覚悟しなければなりません。
費用の面にしても、病院で処方されるケースと大差ないので、安全性などを考えると、あまりメリットはないと思われます。
（3）ED治療薬にも「ジェネリック」が存在する?
「少しでも安価にED治療薬を手に入れたい」という場合は、ジェネリック薬という選択肢もあります。
ジェネリックとは、正規薬と同じ成分で製造された医薬品のことで、本物より安価で購入できるのが特徴です。
たとえば、国内の病院で診察を受け、国産のバイアグラのジェネリックを処方されると、１錠が約1000円程度になります。
個人輸入で購入できるインド製のジェネリックはもっと安く、本物の5分の1程度という破格の値段です。
ただし、このジェネリックにも問題がないわけではありません。
ジェネリック医薬品というのは本物と同じ成分を使っているのですが、「製法」まで同じとは限らないのです。
そのため、「バイアグラは効き目があったのに、ジェネリック品はまるで効果がない」という声も少なくありません。
（4）勃起不全を克服するにはED治療薬しかないの？
元々バイアグラは、ED治療のために開発されたものではありませんでした。
心臓の薬として研究されていたのですが、その成分のシルデナフィルがインポテンツに効果があるという事が発見され、世界初のED治療薬となったのです。
いわば偶然の産物というわけですね。
その一方で、何世紀も前から男性器を元気にするための民間薬は世界各地に存在していました。
そんな薬効成分は、代々に渡って伝承され改良を繰り返して今日に至るのです。
そして、最近ではスッポン、マムシ、マカ、トンカットアリといった伝統の滋養強壮成分に、ペニス増大効果があるシトルリンやアルギニン、グルタミンという各種アミノ酸を加えた男性向けサプリメントが開発されています。
「病院に行くのは恥ずかしい」
「副作用が心配」
「あまりお金をかけてたくない」
そんな風に考える方は、一度男性サプリを試してみるのも悪くないと思いますよ。
これらは医薬品ではなく、あくまでも「健康食品」です。
心臓に疾患のある人でも摂取できるので安心ですよね。
